自然の中での滞在制作・研究に
2023年3月にオープンしたばかりのCOSA(こーさ)は、旧小才角(こさいつの)小学校の校舎を再生活用した町営の文化交流教育施設。大月の美しい自然と豊かな文化を活かした、教育機会の提供と文化芸術の振興、産業の創出などに取り組むためにつくられたそうです。
大月町まちづくり推進課の担当者の方にお話を伺いました。
クリエイターや研究者、学生などが滞在して制作・研究に取り組める宿泊室やアトリエ、ワークスペースに加え、地域にも開かれた談話室や地域情報ライブラリなどを併設。
楽しみながら地域の自然や文化、そしてアートにふれるイベントも開催されます。
2Fにはワーキングスペース、シェアオフィス
シェアオフィスとしても使用できるのは、元図書室と音楽室。ここは、地域に蓄積されてきた自然や文化の情報に触れることができる部屋になっていきます。ワーキングスペースは元音楽室、音楽室です。ここは地域に残されてきた自然や文化の情報に触れることもできる部屋となっています。
西側が「アーティストインレジデンス」宿泊者用のスペースとなっています。元教室を改修した和室、2段ベットを用意する洋室に加え、長期滞在を想定した個室が2部屋。加えて、シャワー室が各階に一つずつあります。
1Fの談話室などで交流も
元職員室だった「談話室」をはじめ、簡単な調理・食事ができる「飲食スペース」、シャワーやトイレ、ランドリーなど、イベントや滞在に必要な部屋が揃います。
中でもコミュニティスペースは地域の住民との交流もできるよう、さまざまな「交差」が起こる場を目指しています。
創作・デッサン室は、「うみだす」に集中する部屋。ここで制作された作品なども含めて展示企画も開催されていきます。
文化交流・地域交流のための拠点を目指して
大月町といえばやはり透き通った美しい海を思い浮かべます。透明度が高くダイビングスポットとしても有名な柏島や干潮の時にだけ渡れる「弁天島」がある樫西海岸など。
海のイメージが強いのですが、空も広く山々も美しい地域です。
そんな大月町で文化的な取り組みを広げていこうと、ワークショップなどを積極的に開催してきた様子が伺えます。この施設を拠点に、生きがいと創造性を持ってすこやかに暮らしていけるまちを目指して町が一体となって取り組む素敵な「COSA」を、ぜひ現地でご覧ください。
(文| 横田佳歩)