鳥や虫たちの声を聴きながら、四万十川と山々に癒される。
「シマントシェアオフィス ヒロイ」は、オフィス入居だけでなくカフェで気軽にひと仕事していける貴重な場所。曜日によってオープンする「パイプカフェ」もあります。そしてそこに集まる町の方、田舎でなにかしてみたいと訪れる方たちと交流ができるのもまた楽しみにー。
常駐で運営をする、一般社団法人 いなかパイプ(https://inaka-pipe.net/company/)代表の佐々倉さんにお話を伺いました。
『いなか』と『とかい』をつなぐいなかパイプさんが常駐
佐々倉さんはここ四万十町と同じく高知県の西部、大月町のご出身。「いなか」が嫌だと感じて早々に県外に出ていたのですが、ふと「いなか」を見直すきっかけがあり高知に戻ってきたそうです。
「僕もなにか食べようかな。いいでしょ〜あつあつのランチが食べられるカフェがあるのは!」
とても気さくな佐々倉さん、パワフルで、地域でさまざまな活動をされています。
管理する一般社団法人いなかパイプさんはどんなことをされているのでしょうか。
「いわゆる『いなか』という地域を残していくために、人と人、地域をつないだり、いなかビジネスづくりを支援しています。文字通りパイプのような役割を目指しています」
カフェでランチを食べて仕事をする、住民の方と話す
人と人をつなぐ仕掛けはここにも。「パイプカフェ」ではランチやドリンクをたのしんだり、ドロップインで仕事をすることもできます。ぜひ営業日に合わせて訪れたい場所です。
近隣住民の現在4名の店主による日替わりカフェとして運営。この日は「トコトコ屋」さんがあつあつの麺料理やワンプレートランチなどを出してくれました。
近く(といっても車で約20分ほど)の道の駅で朝手に入れた新鮮なくだものの話や、今日の四万十川の様子など、ここにいると地域の暮らしに興味を持てそうな会話が聞こえてきます。たまたま入居者の写真屋さんがワンコイン撮影会を開いていたりと、訪れる度に新たな発見が。懐かしいちゃぶ台や座布団の席、四万十川が見える長机の席など思いおもいに仕事や打ち合わせができそうです。
広くきれいな校舎を柔軟に楽しみながら働く
木材が多用された広井小学校は合併前に建設され、10年程度利用されすぐ休校になったため、とてもきれいな状態で残っています。1Fはバリアフリー構造。背の低い洗面台や教室の看板など懐かしさも残ります。
「教室だけじゃなく図書室や音楽室の楽器もそのまま残ってて。集まって演奏したりとなんでもできるよね。イベントで使われることもあります。融通を効かせるのでぜひどんどん活用してほしいです!」
使って欲しいという想いから小学校を開放する日を設ける取り組みも。この先どんな場所にしていきたいのでしょうか。
「おもしろい人がどんどん集まる場所にしたいですね。人と人が繋がっていって、地域にも高知にも良い影響がつくれたら。都会からも高知の他の地域からもお待ちしています!」
実際に地域で暮らす管理人さんがいるシェアオフィスはなかなかないのではないでしょうか。地域や田舎に飛び込んでみたい!思っている方には特にオススメしたい場所です。
(文・写真 横田佳歩)