机は町のヒノキ材を使用!四万十町直営の施設
2022年4月にオープンしたコワーキングスペース。立ち上げ段階から関わる谷岡さんにお話を伺いました。
「もともとは商工会館があった場所です。町の商工を50年近く支えてきた場所が、また町中の商工を支えていければとの想いで、オープンなスペースを目指しました」
町内外の人が繋がる場として、学生の勉強にも使ってもらえたらと、18歳以下は無料にしているそう。保護者の付き添いがあれば小学生も無料で利用できます。今後は町中にも移動の合間にちょっと使える場所がある状況も目指していきたい、と利用者の声を積極的に聞いて考える谷岡さん。町自体が応援してくれている、そんな雰囲気を感じました。
「四万十町が移住に力を入れている中で、仕事を辞めずにそのまま移住ができるようになればと思い、第3の居場所を設けることで移住促進策の一つになればと考えました。机はすべて町産材のヒノキを使用しています!」
一階が一般利用のコワーキングスペース
一階はドロップイン利用として、ちょっとした移動の間のお仕事でも1時間から利用できます。
仕切りがない、あえてオープンな設計にした分、「マスキング効果」を使用し防音対策も考えられていいます。予約ができる防音個室が一つあり、オンライン会議にも対応できます。もちろんどの席にもコンセント完備です。
二階はシェアオフィス専用フロア
桜や川も見え景色もいい事業者用で、現在は4社が入居されているシェアオフィスフロア。1ヶ月単位で最長1年間で年度末までの契約や更新が可能です。一階二階はセキュリティシステムも分かれています。
仕切りはないので情報の取り扱いには気をつけないといけない分、壁や柱のない顔の見える空間だからこそ、他社同士での交流も生まれます。
「ワンフロアで毎日顔を合わせる環境ですので、なにかを生み出して町の発展につながればうれしいです」
オープンなカウンターキッチン付き
一階奥には、市町村直営としては県内初となるキッチン設備が。コワーキングスペース利用者が軽食の冷蔵庫利用や洗い物などに使用できるキッチン。貸切での料理教室などの利用も可能です。
「食器や料理器具も含め、機能性や色合いなど特にこだわりました。土日は貸切利用ができるので、お菓子作りの会などのコミュニティのような機会に発展すればうれしいですし、さらにゆくゆくは企業支援に繋がればと思っています」
岩本寺への遍路道としてお遍路さんが歩く風景も見られ、町役場や飲食店も多いエリア。
立派なお屋敷の建物が有名な「半平カフェ」や、素敵な雰囲気の喫茶店「純」、「シーガル」のカレーもおすすめです。
週末は緑林公園もにぎわいます。ぜひお出かけの際にもお気軽にお立ち寄りください。
(文・写真 横田佳歩)