高知では初!「おかえり集学校プロジェクト」の新拠点が中土佐町に
上ノ加江集学校の保立伊吹さんにお話を伺いました。
中土佐町に位置する「上ノ加江集学校」は、全国の廃校を利活用しIT交流拠点の創出を展開している一般社団法人おかえり集学校が中土佐町との包括的連携協定に基づき運営する、廃校になった中学校を活⽤したシェアオフィスです。
“集学校”とは全国各地にある廃校を人々が集い、つながるIT交流拠点として再生し、少子高齢化対策や雇用創出を含めた様々な面で持続可能な地域づくりに貢献しようというプロジェクト。全国に展開する20校(令和6年1⽉現在)のうち四国では「上ノ加江集学校」が初めて。
2023年4月にオープンしたばかりの上ノ加江集学校では、PCの解体&組み立てイベントの開催や、スマホの使い方講座など、「ITの駆け込み寺」として、地元の人がITを身近に感じてもらえるようなイベントも開催されています。
「一般的なシェアオフィスと比べて、地域の方がふらっと訪れることも多いので、地域の方との交流を楽しみたい方には、とてもおすすめです」。
学校ならではの施設を自由に使えるワークスペース
以前教室だった場所をそのままシェアオフィスとして利用できるのが、上ノ加江集学校の魅力。
元々の校舎の内装を残しており、自由なレイアウトが可能です。
「図書室や、木工室など、学校ならではの施設を自由に使うことができるので、こういった利用は可能か?どのように使えるか?といったご相談をお気軽にしていただければと思っております」
オフィスとして長期的に借りることはもちろん、1日単位での貸し出しも行なっているので、視察中の会議室や、ちょっとしたレクリエーションなどで利用することも検討しやすそうです。
ドロップインの利用も、県外の方は1時間300円〜と、驚きのお値段で利用することができます(要事前連絡)。
地元との交流のあるワークスペースで海山川の自然を楽しみながら働く
雄大な山と田畑に囲まれた上ノ加江集学校では、窓から四季の移ろいを楽しむこともでき、都会の喧騒から離れ、集中してワークすることができます。
海岸も徒歩圏内に位置しているので、気分転換に散歩に出かけたり、釣りを楽しんだりするのもおすすめなのだとか。
「近くには地元のスーパーやお惣菜屋さんなどもあり、集学校にキッチンカーが来る日もあるんです。地元の人に気軽に訪れていただいているのも、集学校の特徴かもしれません」
地域との交流が特徴的な上ノ加江集学校。入居している事業者同士の交流はもちろん。小学校の学童保育の一環としてPCを触って一緒に遊んだり、将来的には木工室でのDIYができるようになる計画もあるのだとか。
今後も地域と様々なコラボレーションをしていくという上ノ加江集学校。地元に根付いたビジネスをしたい方には特におすすめです。
(文・写真 檜山諒)