土佐町の民家が密集するエリアに建つ、大きな築50年ほどの古民家。土佐町役場に勤務する町田さんと、株式会社アルファドライブ高知代表取締役の宇都宮さんにお話を伺いました。
町の古民家を役場と民間企業が活用へ
町田さんは土佐町役場の職員として、土佐町への関わる人を増やそうと日々試行錯誤をされています。「大屋敷」の活用では土佐町に登記を置く株式会社アルファドライブ高知と連携をして、町の古民家に新たな価値を生み出す工夫をされています。
町田さん「土佐町でテレワークをしてみたいなと思ってもらいたく、土佐町に興味を持ってもらう仕掛けを企画しています。例えば新規事業開発の研修をわざわざここでやってみたり、テーマごとに土佐町の魅力を交えながらこれからの可能性について話すオンラインイベントなどを仕掛けています」
もともと「大屋敷」と呼ばれ地域に親しまれた建物で、100年後も住める家として頑丈に建てられ、令和2年の3月までは高校の学生寮として大切に使われていたそうです。
宇都宮さん「2021年の12月には、地域の方だけでなく『大屋敷』に興味をもってくれた企業社員の方などが高知県外や高知市の方から集まり、交流会も行いました」
ビジネスのサポートが魅力
「大屋敷」はテレワーク場所として利用ができるだけでなく、課題解決や新規事業開発の実証事業のサポート、そのノウハウを身につけるためのビジネストレーニングなどを受けることができます。
宇都宮さん「アルファドライブは事業立ち上げなどの経験が豊富なメンバーで構成された会社です。これまでの事業支援のノウハウを活かして、土佐町をフィールドとした地域課題解決や新規事業の検討、実証などのビジネスサポートを行います。地域の方々や企業、産業を理解した土佐町役場の職員の方々が関わるのも大きな魅力です」
土佐町の方々との交流や観光も
土佐町役場の職員の方々が中心となって、人と人をつなぐ支援をしてくれます。「こんな人に話を聞いてみたい」「こんな事業パートナーとつながりたい」など、土佐町で実現してみたいことを相談することが可能です。よりよい場にするために、どんなものがあったらうれしいか?と来てくれた人に問いかけもされています。
町田さん「早明浦ダムの湖でバス釣りをしながら仕事をしたりカヌーテラスの水上アクティビティと組み合わせてのテレワークもオススメです。そういった町の魅力も含めて、地方に関心がある方に自発的に来てもらえるようになれば嬉しいですね」
(文・一部写真 横田佳歩)